光りを多く採るために茶室の窓を大きめに造る。意匠を考案した茶人もとうに亡く、流行は過ぎ去っている。老年に差し掛かった隻眼の奥が白く痛んで、政宗は口をつぐんだ。客人である立花宗茂は、静かに茶碗を口許へ持っていき、啜る。不審に思わないわけはないが、とくに問いを発することのない宗茂は、良く言えば実行の武将である。

その余裕は、悪く言えば慢心に満ちて感じられる。知を持つものが持たないものの心根を測ることのできない苛立ちを、宗茂と相対するたびにおぼえる。政宗はおのれの劣等感を素直に受け入れる年頃になっている。冷静に、政宗は分析する。ようするにおれは、立花のことが気に入らないのだ。

しかしこんにち政宗は宗茂を客とした。政宗に比べればはるかに小身の、三万五千石を預かるばかりだが、宗茂は永禄十年の生まれであった。おそらく二度と血戦には立ち会わないだろう政宗に最後に土をつけてみせた、あの男と。政宗と、三人は同年の生まれだった。おなじ天を戴いていた頃にも、ろくな話をしたことはなかったが。

政宗は目を開いた。

宗茂の瞳を鏡に、真田信繁を見た。























ひさかたのひかりのどけき